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みのたま 【中編】

遠くで息子と妻が見える…
視界は朧気で、ボヤけて見える…
私は体が動かない…

妻は何故か必死に息子琢也の手を引いている…そう何かから逃げるように…

周りを見回す妻の目線が私と重なる。
その瞬間…妻は眉間にシワを寄せ、まるで見てはならないものを見た表情を見せる。

『と・・・朋子・・・』

妻は倒れている私を助け起こすどころか、息子琢也の手を引き私から逃げようとする…

『朋子・・・何故だ!何故逃げる・・・』

何度か振り向く息子琢也・・・でも、その距離は遠のくばかりだった。

『何故だ・・・何故体が動かない』

悶える私…
すると、またあの声が聞こえてきた・・・そう、問いかける様に・・・



『本当にそう思うのか?』



その瞬間、私は目覚めた。
視界には倒れた時と同じ神社での光景が広がる。

私は倒れ込んではいなかった。
しっかり石柱にもたれ掛かり、その場に立っていた。

『おっ俺はどうしてたんだ・・・』

そう思った瞬間、足元がフラつく

「うっうわっ」

フラついた瞬間、知らない青年に寄りかかる。

「大丈夫ですか?」

青年は優しく声を掛けてくれたが、直ぐに表情が歪む。

「気を付けて下さいね」

そう言うと青年はその場を去った。
その時、自分自身も気が付いた。
私は大量のアルコールを摂取したのか酷く酔っていたのだった。

なんで、俺は…こんなに酔ってるんだ…

正直、自分自身でもよく分からない…

『それより・・・琢也・・・琢也は』

私は、周りを見回し息子の琢也と妻を探した。
神社は意識を失う前と変わらず、神社では、出店が出ており、たこ焼きや綿菓子が売られている。
当然、りんご飴も・・・

必死に出店を周り息子たちを探した。

すると鼻筋に水滴を感じる。
さっきまで、晴天だった空はどんよりした雲に覆われ、夕立ちを呼んでいた。
大きな音を立てて大量の雨水が降り注ぐ。
周りの人たちは、雨水をしのぐ為か、その場を離れて行き、その場には私一人になってしまった。

『琢也・・・琢也・・・』

私の頭の中は息子の事でいっぱいだった。
その時、近くに祀られた大きな洞窟がある事に気が付く。

『まさか、あの洞窟に・・・』

思い付きではあるが、息子たちは洞窟にいる。
そう私は確信した。

私は必死にフラつく足を洞窟に向ける。
必ず息子はそこにいる。

そう確信しつつ私は洞窟に足を運んだ・・・


そう導かれるように・・・
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コメント

No title

次が後篇ですね。

どういう身の毛もよだつような残酷な真実が待っているのか楽しみです(^^)

Re: No title

ポールさん!こんばんわ

絵にかいた家族像からの転落
この家族に何があったのか?

後編に乞うご期待w
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レオ・ライオネル

Author:レオ・ライオネル
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あくまでもレオの脳内での物語で実在の人物・地名・団体名等、一切関係ありません。
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